7月6日
その昔、「アングラ俳優たちは、基礎ができていない」と、新劇関係者が書いていたものを読んだことがある。その時は、取り澄ました教条的な演技者よりも、エネルギーやら情念やらで押してくる俳優の方がずっといいと思っていた。今でもそうだけど。
今日見た若い舞台には、エネルギーやら情念やらがなかった。普段のお喋りをセリフにして脚本にして演じて舞台に乗せている印象。だったら、基礎をしっかしやろうよ。姿勢をよくしようよ。衣装にも気を使おうよ。
一生懸命さが売りのアイドルグルーブがある。音程がブレようが、その頑張りに、好感を持って応援している人たちは少なくない。
でも、プロなら、それって許されないんじゃない。高い料金をとっている、莫大な金を稼いでいる。そんな歌手でも、「いいんじゃない」が日本のレベル。